先日は某遺品整理業者様よりのご紹介で、名古屋市のお客様宅に出張買取に行って参りました。主が亡くなられて空き家になったお家を解体するとのことで、その前に主が生前お集めになられたお茶道具をご処分されたいとのことでした。かなり量が膨大でしたが、時間をかけて一つずつ中身を確認させていただきました。
昨今お習い事でお茶をされる方が減り、また指導される先生の高齢化が進み、廃業される方も多くなりました。そのため中古市場には買取されたお茶道具が溢れかえっております。それに反して新規需要がごく少ないため、ジャンルでいうと「お茶道具」は買取市場相場がかなり下がっている物の一つとなります。単品単価が付くもの、付かないもの(まとめてお値付けする物)に仕分けさせていただき、お茶道具の中古市場の現状も含めて、査定内容をご説明させていただき、宮崎寒雉の鉄瓶を含め、単品単価が付く物を数点買取させたいただきました。まとめてお値付けする物は、再度ご遺族で残す物、売却する物を仕分けたいとのことで、すべての作業が終わった後、再訪問するという流れになりました。
昨今の弊社の買取の殆どが、ご親族が生前にお集めになられた物品を、ご遺族の方が売却に出す「遺品整理」の形が多いです。物品査定の際中、お品に秘められたエピソード、在りし日のご親族の思い出を楽しそうにお話される方が多く、美術・骨董品の買取を通して、人と人の絆のようなものが垣間見える瞬間でもあります。「美術・骨董品の買取を通して、世の中の役に立つ」
そんな気持ちで日々精進しております。